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4. 先導者を育てる一貫教育

先導者を育てる一貫教育

本校は慶應義塾で唯一、中学校と高等学校の間で空間と教育が途切れることのない一貫教育を行っています。中等部1年生~高等部3年生を「1年生」~「6年生」と呼びます。 授業、クラブ、委員会活動を通じて互いに学び合い、1年生は6年生の背中を見て育ち、6年生は1年生の成長を助けます。
学ぶ立場にある者が、教える立場にもなるといった慶應義塾の半学半教の精神が生きています。

特色のある教育

大学につながる選択授業

「論文実習」(6年)

世の中に存在するすべての物事を考察する
世間で「常識」とされることも、すべてが真実であるとは限らない。これまでの学習や経験を種に、新たな「知」を生み出すことを目指す。誰かから与えられる正解ではなく、自らが導き出した答えへ。正しい判断や客観的な見解を必要としている分野は、学校の中よりもむしろ世の中に数多く存在している。論文を書く――検証の場を創って、自分を誤りから自由にするのだ。

<論文のテーマ例>
・神奈川県のこども食堂問題 -普及率の地域差に着目して-
・新聞は「復興五輪」をどう報じたか -被災3県の地方紙を中心に-
・映画は防災意識向上の役割を担えるか
・〈人〉が主役の交流型観光 -長崎県小値賀町から学ぶ-
・映画「ジョジョ・ラビット」が訴える大人の責任 -ワイティティが示す家族の循環-
・「エデンの東」研究 -キャシーの《怪物》性とその根拠-
・『草木塔』と母 -愚かに往く山頭火-
・ストリートアーティストNeoh研究 -たどり着く自己昇華-
・少女マンガ革命のための〈少年愛〉-70年代の女性の主体性獲得-
・なぜ日本プロ野球において「セ・パ格差」が起きたのか

世の中に存在するすべての物事を考察する

「データ科学」(6年)

論理的に物事を考え、正しい判断ができる生徒を育む
世の中にあふれるばかりの情報(データ)からそこに潜む大切な意味合いを引き出す能力は、現在、どの分野においても必要とされています。本校では、1992年開校当初から、統計アプリ(ソフト)を使用して、データ科学の分野の教育に力を入れてきました。「データを眺め、様々な統計手法を使いつつ、そのデータの背後に潜む現象を発見したときの喜びを生徒に実感してもらいたい。」そのような思いで授業を行っています。この科目では、間違った情報などに惑わされず、自分で論理的に物事を考え、正しい判断ができる生徒を育てていきたいと考えています。

「データ科学」(6年)

「動乱の世界史」(6年)

1つの歴史的事実から様々なことを考察する
「歴史を学ぶ」とは何でしょうか。歴史の勉強というと、どうしても年号や事件を暗記すること、というイメージを持つかもしれません。もちろん、それも必要なことですが、もっと大事なことは、その事件が歴史の中でどのような意味を持つか「考える」ことです。その「考え」の答えは1つとは限りません。いくつもあって良いのです。歴史的事実は1つしかありませんが、そこから様々なことを考えることができるのです。この授業では多くの事件を紹介しますが、それぞれについての説明はあくまで「私」の考えです。初めて知ったことを「そうなんだ。」と納得してもらうのも良いですが、「本当にそうなのかな?」と疑問を持つことも大切です。みなさんならどのように歴史を「考え」ますか?

「動乱の世界史」(6年)

「地球・惑星の科学」(6年)

論理的に考察し、"科学の面白さ"を再発見
我々人類が地球について調べることができるのは、大気圏、地表面、それと地表に近いごく薄い部分だけです。最新の望遠鏡でも観測できるのは宇宙のごく一部に過ぎません。しかし、宇宙や地球のことを知りたいと思った科学者たちは、数少ない証拠(観測データ)を知恵と工夫でつなぎ合わせて「?」を「!」に変えてきました。この授業では、これまでの科学者と同様に自分で観測したデータなどを使って宇宙や地球の事を探ります。ただし、データを集めただけで地球や宇宙の謎を解明することはできないので、物理学、数学などを駆使して挑みます。この授業を通して、データを基に論理的に考察するという科学の面白さを伝えられればと思います。

「地球・惑星の科学」(6年)

特別カリキュラム

普段の授業では扱われない文学や芸術、生活に密着した講座が、学年末試験終了後等に開講されます。
<主なプログラム>
・福澤先生記念講演会
・芸術鑑賞会
・合唱コンクール
・能・狂言鑑賞会
・BLS講習会
・百人一首大会
・科学入門講座

福澤先生記念講演会

三田や日吉から離れた湘南藤沢キャンパスという土地柄、ともすると義塾とのつながりが希薄になりがちであることから、塾生としての自覚を新たにするために、福澤先生について造詣の深い方や、慶應義塾にゆかりの深い方をお招きして、慶應義塾で学ぶ意義を再認識する目的で毎年、講演会を行っています。

福澤先生記念講演会

2024年度

演題「慶應義塾とイノベーション」
講師 島田 祐一朗君(ディスカバリーズ株式会社 代表取締役社長 兼CEO)

2023年度

演題「ニュース報道と福澤精神」
講師 福田 真司君(日テレアックスオン ニュースライブセンター所属 テレビ番組プロデューサー)
演題「「自由」を生きること」
講師 永井 紗耶子君(作家 2023年『木挽町のあだ討ち』で山本周五郎賞、直木三十五賞を受賞)

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